第二種電気工事士複線図 平成27年度候補問題No,11
第二種電気工事士の技能試験では、財団法人電気技術者試験センターより候補問題全13問が公表されています。候補問題は上期・下期試験共通です。試験時間は40分。先ずは、公表さている単線図を複線図に書き換えることから始めましょう。
平成27年度 第二種電気工事士技能試験候補問題No,11単線図
単線図のポイント
1. 電源ラインはVVF 2.0-2C、よって2.0mm、2芯のVVFケーブルを使用。
2. 配線の接続箇所にアウトレットボックスを使用。
3. イのスイッチが入ればイの引掛けシーリング(角形)が点灯。
4. ロのスイッチにより、ロのランプレセプタクルが点灯。
5. ロのスイッチコンセントへの配線はIV1.6mm(ビニル絶縁電線1.6mm)を使用し、
ねじなし電線管(E19)で接続する。
第二種電気工事士複線図の描き方 平成27年度技能試験候補問題No,11
第二種電気工事士複線図候補問題No,11
複線図の描き方の基本は
【1】接地側電線(白、マイナス)は、コンセントにつなぐ。
【2】非接地側(黒、プラス)はスイッチ、コンセントにつなぐ。
【3】スイッチに対応する器具につなぐ。
です。描く順番は毎回同じ方が覚えやすく、本番でもスラスラ描くことができますので、必ず同じにしましょう。
①単線図の電源、器具を描きます
電源の被接地側「+」、接地側「-」、「ランプレセプタクル」、「コンセント」、「引掛けシーリング(角形)」、「イのスイッチ」、「ロのスイッチ」を描きます。
イ、ロのスイッチに対応する器具にもイ、ロを記入します。
電源は「-」が上にくるように描くと分りやすいです。
②電源の接地側「-」をスイッチ以外の器具につなげる
電源の接地側「-」を「ランプレセプタクル」、「コンセント」、「引掛けシーリング(角形)」につなげます。
線の接続点を黒丸(●)で描きます。
接地側「-」は白の線なのでW(ホワイト)を線の横に描き加えます。
③電源の非接地側「+」とスイッチ、コンセントをつなげます
電源の非接地側「+」を「イのスイッチ」、「ロのスイッチ」、「コンセント」につなげます。
「コンセント」への配線は「ロのスイッチ」から渡り配線でつなげます。
線の接続点を黒丸(●)で描きます。
非接地側「+」は黒の線なのでB(ブラック)を線の横に描き加えます。
④スイッチからそのスイッチに対応する器具につなげます
イの「スイッチ」からイの「引掛けシーリング(角形)」につなぎます。ロの「スイッチ」に「ランプレセプタクル」をつなげます。それぞれの器具の線にB(ブラック)をつなげます。
⑤ジョイントボックスを描きます
配線を接続する箇所にジョイントボックスまたはアウトレットボックスを描きます。この候補問題ではアウトレットボックスを描きます。
この候補問題では、アウトレットボックスからロのスイッチの間がネジなし電線管(E19)で接続されるため、四角を記入しておきます。施工の時に忘れないように描いておいたほうがいいですね。また、ネジなし電線管(E19)とアウトレットボックスはボンド線(裸軟銅線)で接続する必要があるので、ボンド線も記入しておきましょう。
⑥配線の接続箇所に印を付けます
リングスリーブには黒丸(●)、差込コネクタには黒四角(■)を描きます。候補問題ではリングスリーブや差込コネクタの指定がありませんが技能試験では指定がありますので確実に描きましょう。
例としてジョイントボックスの接続をリングスリーブの黒丸(●)、アウトレットボックスを差込コネクタの黒四角(■)とします。
候補問題ではすべての電線のサイズ(太さ)が書かれていませんが、技能試験では指定がありますのでリングスリーブを選定し圧着のマークを記入しましょう。(○)、(小)、(中)
誤圧着の防止と時間の短縮に役立ちます。
⑦配線の色を記入します
残りの配線の色を記入します。この候補問題では3線のケーブルが使用されると予想ができますので、B(黒)、W(白)、R(赤)と仮定し記入しました。また、IV1.6mmの電線も黒、白、赤で支給されると仮定して記入します。
被接地側電線(黒線)の電源ラインに接続する電線は必ず黒にしましょう。黒以外の電線を接続すると技能試験は不合格となりますので注意してください。
候補問題で指定のある配線のサイズは記入しておきましょう。(VVF2.0-2C、IV1.6)
候補問題の注意書きに「指定のない電線の種類はVVF1.6とする」とあります。
施工の時、分かりやすいですので、指定がある配線はすべて記入しましょう。
以上で、第二種電気工事士複線図平成27年度候補問題No,11の完成です。
第二種電気工事士複線図 平成27年度技能試験候補問題No,11動画解説
第二種電気工事士複線図候補問題No,11動画解説
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参照類似問題
候補問題No,11に類似する過去の問題がありますので参照ください。2014年6月に投稿したものです。
第二種電気工事士 平成26年度技能試験候補問題No,12単線図
平成26年度第二種電気工事士技能試験候補問題No,12の複線図の描き方を解説します。
候補問題は上期試験と下期試験共通です。平成26年度第二種電気工事士技能試験候補問題No,12の複線図の描き方
①単線図の電源、器具を描きます
電源「+」、「-」、「ランプレセプタクル」、「コンセント」、「引掛けシーリング(角形)」、「スイッチ」を描きます。
電源は「-」が上に来るように描くと分かりやすいです。
②電源の接地側「-」をスイッチ以外の器具につなげる
電源の接地側「-」をイの「引掛けシーリング(角型)」、ロの「ランプレセプタクル」につなげます。線の接続点を黒丸(●)で描きます。
接地側「-」は白の線なのでW(ホワイト)を線の横に描き加えます。
③電源の非接地側「+」とスイッチをつなげます
電源の非接地側「+」をスイッチにつなげます。
線の接続点を黒丸(●)で描きます。
非接地側「+」は黒の線なのでB(ブラック)を線の横に描き加えます。
④スイッチからそのスイッチに対応する器具につなげます
イの「スイッチ」からイの「引掛けシーリング(角型)」に、ロのスイッチからロの「ランプレセプタクル」につなげます。それぞれの器具の線にB(ブラック)をつけます。
⑤アウトレットボックスを描きます
配線を接続する箇所にジョイントボックスまたはアウトレットボックスを描きます。候補問題ではアウトレットボックス1個となています。
⑥配線の接続箇所に印を付けます
リングスリーブには黒丸(●)、差込コネクタには黒四角(■)を描きます。候補問題ではリングスリーブや差込コネクタの指定がありませんが技能試験では指定がありますので確実に描きましょう。
候補問題ではすべての電線のサイズ(太さ)が書かれていませんが、技能試験では指定がありますのでリングスリーブを選定し圧着のマークを記入しましょう。(○)、(小)、(中)
誤圧着の防止と時間の短縮に役立ちます。
⑦配線の色を記入します
残りの配線の色を記入します。この候補問題では4線のケーブルが使用されると予想ができますので、B(黒)、W(白)、R(赤)、Y(黄)と仮定し記入しました。RとYは逆でもOKです。
候補問題で指定のある配線のサイズは記入しておきましょう。(VVF2.0-2C、IV1.6)
施工の時、分かりやすいですので、指定がある配線はすべて記入しましょう。
完成です。
以上が参照類似問題の平成26年度候補問題No,12の複線図の描き方です。