第二種電気工事士複線図 平成27年度候補問題No,1
第二種電気工事士の技能試験では、財団法人電気技術者試験センターより候補問題全13問が公表されています。候補問題は上期・下期試験共通です。試験時間は40分。先ずは、公表さている単線図を複線図に書き換えることから始めましょう。
平成27年度 第二種電気工事士技能試験候補問題No,1単線図
単線図のポイント
1. 電源ラインはVVF2.0-2Cを使用。
2. ハの蛍光灯は施工省略とする。
3. 配線の接続箇所にジョイントボックスを使用。
4. 「イのスイッチ」により「イの引掛けシーリング(角形)」が点灯
「ロのスイッチ」により「ロのランプレセプタクル」が点灯
「ハのスイッチ」により「ハの蛍光灯」が点灯
使用器具
1. ランプレセプタクル
2. スイッチ
3. 位置表示灯付スイッチ(ホタルスイッチ)
4. 引掛けシーリング(角形)
5. ジョイントボックス
第二種電気工事士複線図の描き方 平成27年度技能試験候補問題No,1
第二種電気工事士複線図候補問題No,1
複線図の描き方の基本は
【1】接地側電線(白、マイナス)は、コンセントにつなぐ。
【2】非接地側(黒、プラス)はスイッチ、コンセントにつなぐ。
【3】スイッチに対応する器具につなぐ。
です。描く順番は毎回同じ方が覚えやすく、本番でもスラスラ描くことができますので、必ず同じにしましょう。
①単線図の電源、器具を描きます
「ランプレセプタクル」、「位置表示灯付スイッチ(ホタルスイッチ)」「ロ、ハのスイッチ」、「引掛けシーリング(角形)」を単線図と同じ位置に描きます。電源は接地側「-」を上に書いたほうが、配線がスッキリしてわかりやすいです。位置表示灯付スイッチにはランプがついていますが、回路はスイッチの中に内蔵されているので、複線図では普通のスイッチと同様と考えて大丈夫です。
②電源の接地側「-」をスイッチ以外の器具につなげる
電源の接地側「-」を「イの引掛けシーリング(角形)」、「ロのランプレセプタクル」、「ハの蛍光灯」につなげます。
電線の接続点を黒丸(●)、黒四角(■)で描きます。この候補問題では左側のジョイントボックス内の電線接続をリングスリーブによる接続、右側のジョイントボックス内の電線接続を差込コネクタと想定します。接地側電線「-」は白線なのでホワイトのWを記入します。
③電源の非接地側「+」をスイッチにつなげます
電源の非接地側「+」を「イのスイッチ」につなげます。「イのスイッチ」から「ロのスイッチ」へは渡り配線でつなぎます。「ロのスイッチ」から「ハのスイッチ」も渡り配線でつなぎます。
非接地側「+」は黒の線なのでB(ブラック)を線の横に描き加えます。
④スイッチからそのスイッチに対応する器具につなげます
「イのスイッチ」から「イの引掛けシーリング(角形)」、「ロのスイッチ」から「ロのランプレセプタクル」、「ハのスイッチ」から「ハの蛍光灯」につなぎます。
⑤ジョイントボックスを描きます
配線を接続する箇所にジョイントボックスを描きます。ジョイントボックスはこのタイミングで描くことをオススメします。先に描いてしまうと複線図が窮屈になってしまうことがありますので注意が必要です。
⑥配線の接続箇所に印を付けます
リングスリーブには黒丸(●)、差込コネクタには黒四角(■)を描きます。候補問題ではリングスリーブや差込コネクタの指定がありませんが技能試験では指定がありますので確実に描きましょう。
この候補問題では左側のジョイントボックスの接続をリングスリーブの黒丸(●)、右側のジョイントボックスの接続を黒四角(◼)とします。
候補問題ではすべての電線のサイズ(太さ)が書かれていませんが、技能試験では指定がありますのでリングスリーブを選定し圧着のマークを記入しましょう。(○)、(小)、(中)
誤圧着の防止と時間の短縮に役立ちます。
⑦配線の色を記入します
残りの配線の色を記入します。この候補問題では3線のケーブルが使用されると予想ができますので、B(黒)、W(白)、R(赤)と仮定し記入しました。緑の点線内は反対でも大丈夫です。
被接地側電線「+」(黒線)の電源ラインに接続する電線は必ず黒にしましょう。黒以外の電線を接続すると技能試験は不合格となりますので注意してください。
候補問題で指定のある配線のサイズは記入しておきましょう。(VVF2.0-2C)
候補問題の注意書きに「指定のない電線の種類はVVF1.6とする」とあります。
施工の時、分かりやすいですので、指定がある配線はすべて記入しましょう。
以上で、第二種電気工事士複線図平成27年度候補問題No,1の完成です。
第二種電気工事士複線図 平成27年度技能試験候補問題No,1動画解説
第二種電気工事士複線図候補問題No,1動画解説
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参照類似問題
平成27年度の候補問題No,1に類似する過去の問題がありますので参照ください。2014年7月に投稿したものです。
第二種電気工事士 平成26年度技能試験候補問題No,9単線図
平成26年度第二種電気工事士技能試験候補問題No,9の複線図の描き方を解説します。
候補問題は上期試験と下期試験共通です。平成26年度第二種電気工事士技能試験候補問題No,9の複線図の描き方
①単線図の電源、器具を描きます
電源「+」、「-」、「ランプレセプタクル」、「引掛けシーリング(角形)」、「スイッチ(イ)」、「スイッチ(ロ)」、「スイッチ(ハ)」、「換気扇」(施工省略)を描きます。
電源は「-」が上に来るように描くと分かりやすいです。
②電源の接地側「-」をスイッチ以外の器具につなげる
電源の接地側「-」をイの「ランプレセプタクル」、ロの「引掛けシーリング(角型)」、ハの「換気扇」につなげます。線の接続点を黒丸(●)で描きます。
接地側「-」は白の線なのでW(ホワイト)を線の横に描き加えます。
③電源の非接地側「+」とスイッチをつなげます
電源の非接地側「+」をスイッチにつなげます。
スイッチ間の渡り配線も忘れずに描きましょう。非接地側「+」は黒の線なのでB(ブラック)を線の横に描き加えます。
④スイッチからそのスイッチに対応する器具につなげます
イの「スイッチ」からイの「ランプレセプタクル」に、ロのスイッチからロの「引掛けシーリング(角形)」ハのスイッチからハの「換気扇」(施工省略)につなげます。それぞれの器具の線にB(ブラック)をつけます。
⑤ジョイントボックスを描きます
配線を接続する箇所にジョイントボックスまたはアウトレットボックスを描きます。候補問題ではジョイントボックス2個となっています。
⑥配線の接続箇所に印を付けます
リングスリーブには黒丸(●)、差込コネクタには黒四角(■)を描きます。候補問題ではリングスリーブや差込コネクタの指定がありませんが技能試験では指定がありますので確実に描きましょう。
候補問題ではすべての電線のサイズ(太さ)が書かれていませんが、技能試験では指定がありますのでリングスリーブを選定し圧着のマークを記入しましょう。(○)、(小)、(中)
誤圧着の防止と時間の短縮に役立ちます。
⑦配線の色を記入します
残りの配線の色を記入します。この候補問題では3線のケーブルが使用されると予想ができますので、B(黒)、W(白)、R(赤)と仮定し記入しました。緑点線は逆でもOKです。
候補問題で指定のある配線のサイズは記入しておきましょう。(VVF2.0-2C)
施工の時、分かりやすいですので、指定がある配線はすべて記入しましょう。
完成です。
以上が参照類似問題の平成26年度候補問題No,9の複線図の描き方でした。
平成27年度の候補問題No,1とよく似ていますね。